先日、医療機関で働く知人から相談されました。
・新型コロナの検体を医師も看護師も検査技師も”危険だから”という理由でやらないことになった。
・代わりに事務が持って行ってはどうか?という案が急浮上した。
・議論の末、事務部長が”事務にそんな危険なことはさせられない”と押し切ってこの件はなくなった。
これって、どうよ?と相談されました。
医師をはじめ、看護師も検査技師も感染症に関しての知識を学び、技術を学び、医療の現場では患者さんを通じて日々研鑽を積んでいるからこそ医療職のプロとして尊敬されているのだと思う。
なので、その医療技術者が危険すぎて出来ないと判断するなら、事務職の方たちはなおさら出来ない、いや、させてはいけないことなのでは?
と答えました。
”やれること”と”やって良いこと”は違う
たとえ事務員が使命感で
「自分たちも医療機関で働くものとして、是非やらせてください!」
と言ったとしても
「いや、我々でも危険なのだから一般職である事務さんはやってはいけないよ」
というのが本来なんじゃないか?と。
【憶測】医療職の権威勾配が根幹にあるのか?
知人は「うん、うん」と頷きながら私の意見を聞いていました。
かなり不安やストレスがあったのだな、と推測できました。
もちろん、新型コロナに対応する医師や看護師はそれ以上の不安やストレスを抱えているのだと思います。
しかし、役割分担を決める”はじめの一歩”が職種間でのたらい回しだった、ということがその下で働くスタッフとして怒りを覚えたのでしょう。
まあ、結局「無しになった」話ですので、この件自体は大した問題ではないように思います。
問題は医療職の中での権威勾配が根っこにあるように思いますが。。。
それぞれの役割の中でサポートを
同じ医療機関で働く人でも医師をはじめとした技術職と一般職の事務職員がいます。
また、システム関係の人もいれば、売店で働く人も、清掃員もいます。
それぞれが出来る役割の中でサポートしていくべきなのではないかと思うのだが、いかがだろうか。